『ニンギョ様を祀る 人形道祖神を中心に』

人形道祖神〜本書によると「本来は病魔や災厄がムラに侵入するのを防ぐために祀ったもの」だそうです。秋田県内でもとくに大館市内に数多く点在するそうですが、社会構造の変化から人形作りの後継者が少なくなり、若い人の中では人形の存在すら知らない人がいるのが現状となっているとか(本書「まえがき」より)。本書には大館市内に点在する人形道祖神を地区別に分けて、カラー写真入りで詳しく紹介されており、またそれぞれの人形の大きさ・性別についてもとても分かりやすい表にして示しています。大館に点在する人形道祖神を記録で残したいという著者の強い願いが感じられる1冊です。

産卵期を迎えたイタセンパラ

ふれあい水槽横トピック展示水槽では、産卵期を迎え、紫を基調とした婚姻色(こんいんしょく)をまとった美しいイタセンパラがご覧いただけます。
 イタセンパラは、琵琶湖淀川水系濃尾平野富山平野にすむタナゴの仲間です。多くのタナゴの仲間が春に産卵期を迎えるのに対し、イタセンパラは秋に産卵期を迎えます。卵は二枚貝の中に産みつけられ、二枚貝の体内でふ化し、そのまま冬を越して春に貝の中から出てくるという生態をもちます。